
私は生き物が好きだ
子どもたちも好きだ
わが家の大黒柱は嫌いだ
ということで、今回は飼うことを許された小さな生き物「ドジョウ」について語りたい
そもそもわが子が小さいときに、「川遊びイベント」に参加したことが始まりだった
たくさんの子どもたちがいろいろな生き物をGETするなか
わが子はなぜか「ドジョウ」をGETした
大黒柱も「ドジョウ」を飼うことは許可してくれた
しばらくして、家族で川遊びをしているときに
わが子はまた「ドジョウ」を手に入れた
わが家の「ドジョウ」は2匹になった
「ドジョウ」は長生きだった
そんなにしっかりとお世話したわけでもないのに8年ほど生きた
生き物の命をまっとうした満足感が得られた…はずだった
中学生になっていたわが子が「淋しい」と言い出した
「ドジョウをまた飼いたい」
…今さら、川をあさる年齢でもない
川をあさったからといって、「ドジョウ」が手に入るとも限らない
ペットショップに行くと、「ドジョウ」は1匹700円ほどする
川で無料で手に入る「ドジョウ」が700円もするなんて納得いかない!
私は「魚屋」に行ってみた
ドジョウ鍋用の「ドジョウ」が、うようよ泳いでいる
私 「1匹単位で買えますか?」
店員 「買えません」
私 「一番少ないとどれくらい?」
店員 「このアミで人すくいから」
と、オタマより二回りほど大きいすくいアミを見せてくれた
アミですくった「ドジョウ」は500円ほどだった
「ドジョウ」がたくさんいる
お得感満載である
家に帰って、「ドジョウ」の数を数えてみた
約60匹
わが家にある幅30cmほどの水槽では小さすぎて
「ドジョウ達」に申し訳ない
ということで、
以前カブトムシを飼っていた同等の大きさの虫カゴも使って
「ドジョウ達」をおおむね半分ずつに分けて飼うことにした
元虫カゴ(新水槽)にも「水槽用のブクブク」を購入した
ここまで文章にしたことで初めて気付いたことだが
「水槽用のブクブク」は、ペットショップの「ドジョウ」1匹よりも高額になる…
その後のフィルター交換代に餌代…めっちゃ金かかるじゃん!
今さら気付いた大きすぎる誤算!
ともあれ、それからまた8年ほど過ぎた
たくさんいたドジョウ達も残り9匹
生き残ったドジョウ達は、今日も元気に泳いでいる
この話をすると「飼う分以外食べたらよかったのでは?」
と言われる
けれど、「どれを残して、どれを食べるか」という難しすぎる選別が私にはできなかった
そして、「ドジョウ鍋」って子供時代に食べたことがあるが、「美味しくない」イメージである
そして、「ドジョウ」は懐かない
今日も餌をあげる人間に恐怖して、大騒ぎをしている…